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「復讐の病院」第18話 最後の復讐

第18話 最後の復讐
 
 そして、休みが開けた月曜日に忙しさが繰り返される。
紀子は内藤のいるレントゲン室に向かい、金属製の重いドアを開けると、内藤は設備の点検をしている。
「康ちゃん!」紀子は声を掛けると、驚いたように内藤が振り向く。
「あ、紀子か。いま、点検中なんだ。悪いけど、後で話がしたいんだけどいいかな?」
「いまじゃ、だめなの?」
「いま、点検中だしな」
「仕方ないわね。じゃあ、後でね」相手にされなかった紀子は、ふてくされてステーションに戻った。

 すると「紀子。内藤さんの所に、行ってたでしょう!」戻るなり由佳が紀子を叱った。
由佳が初めて見せる怖い顔に、紀子は「話がしたくて…」と不安げに言う。
「だめよ、公私混同しちゃ。今は勤務中なのよ。いくら好きな人でもだめなの!」紀子は看護婦学校の事を思い出した。
(そうだわ、公私混同はよくないことだった…)それは、患者の事に集中させるためで、普通のことだが、紀子はうっかり、学校で言われた事を忘れていた。

 「すみません。二度としません!」
「わかればよろしい。仕事よ」再び笑顔になって紀子に仕事を押しつける。
(素敵な人だわ…。私もああなりたい…)

 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 この夜、3人は最後の打ち合わを行っていた。
「ボス、どうやって南条に復讐するの?」
「実は、言いにくい事なんだが、2人に囮になってもらうしかないだ」
「そんなの簡単よ」「いいわよ、囮くらい」2人の女性は笑って答えた。

 「今回は違うんだ。裸になってもらうんだよ。しかも、南条のセックス処理もする事になるんだ…」
「いや、そんなのイヤよ。ヌードはボスにしか見せたくない!」若い女性が叫んだ。
「いいわ、ボス。私がやるから」年上がいう。
「1人では危険だ。2人じゃないと無理だ。なあ、ヌードになってくれよ」

 暫く考えた末に「わかった。死んだお母さんと、看護婦さんのためにヌードになる…」承知した。
「いいか、これを南条と…する前に飲ませるんだ。やつは心臓が弱っているから、倍飲ませてからするんだぞ。間違えると危険だ。犯されるかも知れないぞ」
「する前に飲ますのね。わかった!」ボスは年上の女性に包みを渡した。
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 夜も更けて、もう夜中の3時になっている頃、2人の女性が当直室のドアを開けた。
「よ、珍しいじゃない。どうしたの?」今夜の当直は南条なので、1人残って手にコップをもって出迎える。
「今夜、寂しくて。それで…」切なそうに言い「お願い、見て欲しいの」2人の看護婦姿の女性は唇を重ねて、白衣のボタンを外しだした。
「!」南条は驚いて、黙ったまま見ている。

 そして、コップに入った飲み物を飲み干し、さらに、ボトルからコップに入れて飲み干す。
2人の女性は、ボタンを外し終えると南条に薄笑いを見せて、脱ぎだした。
「オッパイだ!」女性はスリップはおろか、ブラジャーもしてないから、4個の乳房が揺れている。

 そして白衣を足元まで下げた。
「オ、オ○ンコが!」下半身はパンティも着けておらず、腰にガーターベルトを巻き付け、そこからロングのストッキッングを吊っていた。
絨毛は綺麗に手入れされ、南条の性欲をそそっている。
南条は、喉が渇いて、ガブバブと飲んでから、コップを置いて、女性に近寄り年上の女性の乳房を掴もうとした。
 
 「まだよ。レズを楽しんでからにして。それまで見るだけよ。そうだ、精力剤があるわ。今、流行のバイアグラよ」乳房を触ろうとした南条の手にそれを渡す。
「俺は、こんなのなくたって元気だよ」確かに股間が勃起している。
「あら、1人じゃなくて2人がお相手しますのよ」ニヤリと女性は笑う。
「そううだよな。2人とするんだったら、元気つけなくちゃ!」南条は女性から渡されたバイアグラを飲み込んだが、倍の量を飲んだ。。

 「暫く、お待ちあそばせ!」
そう言うと、2人の女性は南条を刺激するかのように、レズを始めた。
「あ、あ、あ、あ~!」若い女は南条にMの字に開脚して淫裂を見せた。
淫裂の回りは、綺麗に手入れしてあるから、奧まで見える。

 そして、年上の女が、その淫裂を舌でなめ始めた。
この女も、淫裂の回りを南条に見せるために、絨毛を剃っていた。
「あん、あん!」淫裂をなめられ、乳房を揉まれて、声をあげだした。
「す、すごいな。2人がこんな関係だったとは知らなかったよ!」この時、南条は自分の体の異変に気づかなかった。
 
 レズは30分程続いた。
「おれ、我慢できなくなってきたよ。心臓もドキン、ドキンと激しく動くよ」
「わかったわ。まずは、お口でしますわよ」
「ああ、してくれよ!」南条は急いで立ち上がり、ズボンを脱ごうとしたが、立ったとたん「あ、あー。く、苦しいー!」胸を押さえながら、うずくまった。

 「あら、どうかなさったの?」(副作用が始まった…)
「ねえ、手でしてあげますわ」苦しむ南条のファスナーを下げて、肉竿を擦っていく。
「……」(やめてくれ!)と叫びたかったが、声にはならない。
返って、肉竿への刺激で、心臓の動きがさらに激しくなっていき「あー、あーぁ、ぁ!」それが、南条の最後の言葉だった。

 女は「どうなさったの。死んだふりなんか、なさって」南条の手首に握り脈をとった。
(死んだわ。これで、復讐は終わった…)
「南条さん、その気がないみたいね。帰りましょうか?」
「ええ、そうしましょう」2人は脱いだ白衣を着終えると出て行き、当直室には、うずくまった南条が1人残され、顔色は徐々に赤みが消えて、蒼白になっていく。
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「復讐の病院」第17話 トリプル・デート

第17話 トリプル・デート
 
 朝の明かりで紀子は目を覚まし「百合さんの部屋で寝込んだんだ…」自分が一糸まとわぬ全裸に気付く。
「おはよう!」百合も目が覚めた。
「私、昨日のこと全然、覚えてないのよ」紀子は脱がされた服を着ていく。
百合も服を着ながら「ねえ、一緒に行こうよ」と誘う。
「いいわよ。そのかわり、荷物を運ぶのを手伝ってね」
「しっかり、してるわね」百合は笑顔で答えた。

 2人は、紀子の買い込んだお土産を抱えながら、病院の玄関をくぐると紀子は、お土産を配って歩き、最後に紀子はレントゲン室の内藤に配った。
「ありがとう、紀子さん。僕からお礼といっちゃ変だが今度の日曜日に一緒に食事しない?」
「それって、デートの誘いなの?」
「まあ、そんなとこかな」頭を掻き照れながら内藤はさらに「いいだろう、紀子さん?」
「ええいいわ、高いのを注文するわ」
「ありがとう!」内藤は笑顔で紀子の手を握り、デートが決まった。
 
 一方、由佳も好意を持っていた、事務員の鈴木から声を掛けられた。
「由佳さん、お話がありまして…」
「何か、御用でも?」
「実は、由佳さんに付き合って欲しいのです、今度の日曜日に!」
「それって、デートの申し込みなの?」
「まあ、そんなとこです」
「だったら、高いのご馳走してくれる?」
「ええ、喜んでご馳走します」鈴木は笑顔になっていた。

 同じように、百合も新任の外科医助手の後藤にデートを誘われた。

 そして、日曜日に3組のアベックは偶然にも、同じ場所で待ち合わせをしてしまった。
「あら、由佳さん」「あら紀子さん。それに百合さんも」3組のアベックは顔を見合わせている。
「ねえ、皆もデートなの?」頷く2人に「あ、ははは…」明るい声が響いている。
それから、3組は一緒に行動したが、ラブホテルのフロントでは単なるアベックに戻っていた。
 
 「由佳さん、幸せにしてあげるよ」
「私もいい妻になれるように努力します!」由佳は鈴木によって衣服を脱がされ全裸にされた。
「愛してるよ」「私もよ」由佳は乳房を揉まれ、始めて肉竿が淫裂の内部に入り込んでいく。
「初めてなの、やさしく入れて…」
「由佳さんが処女なのは知ってるよ」鈴木はゆっくりと、由佳の淫裂に肉竿を挿入して、封印に突き当たった。

 「由佳さん、行くよ!」「ええ、奪って!」由佳は背中を抱きしめしがみつく。
肉竿は、一気に封印を破って「ヒー!」悲鳴と共に、処女喪失の印が淫裂から流れでた。
「もう、処女じゃないのね…」
「ああ、僕の妻だから」鈴木はピストンを始めた。
「あ、あ!」由佳は痛さが残ってるが、好きな鈴木のために我慢しる。

 やがて、ピストンが速まって、絶頂を向かえた。
「出すよ!」「出しても、いいわ…」肉竿は、子宮深くに精液の噴射を繰り返し、由佳も膣の中が暖かくなるのを感じた。
2人は汚れた淫裂と肉竿を洗うと、再び抱き合い、鈴木は由佳の胎内で3回放出した。
 
 一方、百合も後藤に全裸にされて抱き合っていた。
百合の淫裂も赤い血で濡れていた。
「だすよ。百合さん!」後藤は痙攣しながら百合に精液を送り込んだ。
「私、いい、妻になるように努力する」2人は汚れを落とすと、また抱き合い、若い後藤は再び勃起している。
「百合、離さないよ」「私も、離さない!」後藤はピストンを繰り返し、百合は好きな後藤のために、膣の痛みを我慢している。

 また、紀子と内藤も同様に愛し合っていた。
内藤は紀子の子宮深く幾度も噴射を繰り返している。
数時間後、3組のアベックはラブホテルから別々に出て、幸せそうな顔で歩いていた。

「復讐の病院」第16話 休暇の最後

第16話 休暇の最後
 
 紀子と由佳は最後の休暇を楽しんでいた。
借り切った別荘にいるのは2人だけだから全裸になって、抱き合っている。
「由佳さん!」「紀子!」お互いに呼び合い、乳房を揉み合いながら、ベッドの上で喘ぎ声をあげている。
窓から差し込む月明かりが、2人の裸体を芸術的に浮かび上がらせていた。

 そして、乳房から淫裂へと愛撫が変わった。
由佳は紀子の体の上に乗り、尻を紀子の顔に向けている。
紀子は、クリトリスの包皮を捲られて舌で撫でられ、由佳のクリトリスの包皮を捲り、舌でなめると「あん!」由佳も悶え声をあげ、2人は明け方まで幾度も絶頂を楽しんでいた。
 
 夜が明け、疲れてぐったりした2人に朝日が照らしている。
「もう朝なの?」「もっとしたい!」紀子は由佳の乳房を掴んで揉みだす。
「だめ、終わりよ。朝だもの」
「仕方ないわね」紀子も諦めて手を離す。

 「そうだ、お土産どうしようか?」
「そうよね、海産物なんかでどう?」2人は起きあがると服を着た。
「とにかく、早く食べようよ」由佳が料理を作っていく。
「由佳さん、料理上手ね。私できるかしら」
「やってみる?」「ええ、やらせて」紀子は由佳から言われた通りに料理していく。
「ほら、紀子さんもできるじゃないの」
「由佳さんの言う通りに作っただけよ」できたての料理を食べて別荘から出た。

 時計は10時を回っていたが、沼津周辺をドライブしながら、観光地を回りお土産を買い込んだ。
車の中は、2人の買い込んだお土産と自分の物で、後ろ座席が一杯になっている。
「お土産はもういいみたいね」「そのようね」笑顔で答えた。
2人は富士山をバックに、記念写真を撮り、2時過ぎに東名高速に乗って横川を目指して走った。
 
 2人は、途中で買い物をしながら走っていたから寮に着いたのは7時を過ぎていた。
紀子は「由佳さん、楽しかった。また、声を掛けて」車から荷物を降ろすと車は走り去った。
紀子は荷物を自分の部屋まで、数回往復しながら全てを運び終えた。
「これは、百合さんだわ。いるかしら?」紀子は包まれた包みをもって百合の部屋のドアをノックした。
「だあれ?」それと同時にドアが開いた。

 「これ、お土産よ」
「あら、紀子なんだ。入って!」百合は相変わらず、楽天的に暮らしていた。
「ありがとう。開けていい?」百合が包みを開けると、中からは貝殻で作られた置物がでてくる。
「素敵だわ!」百合はそれを机に置いた。

 「ねえ、久しぶりだから飲んでいかない?」
「いいの、ご馳走になっても?」
「勿論よ」紀子は百合の用意したワインを飲む。
「おいしいわ、百合さん!」紀子はお代わりをしてかなり酔っている。
 
 「あら、紀子、だいぶ酔ったみたいね。苦しいでしょう?」百合は紀子のシャツのボタンを外していく。
下には真っ白なブラジャーが輝いている。
「奇麗だわ、紀子!」百合は酔った紀子をベッドに寝かせ、スカートを脱がせた。
「百合さん、いやよ!」酔った紀子は、もう抵抗する気力が抜けている。
パンティも脱がされて下半身は露わになっている。

 「紀子!」百合はハートの形に剃られている、紀子の黒い絨毛を手で撫でていく。
「オッパイも、苦しそうよ」百合がブラジャーのホックを外すと、乳房がカップから飛び出る。
「私の紀子!」百合はその乳房に吸い付き、揉みながら乳首を軽く噛む。
「ヒー!」紀子は悲鳴とも、喘ぎ声とも聞こえる声をあげた。

 紀子は全裸にされ、乳房と淫裂を愛撫されていく。
百合も、服を脱い全裸になると、自分の股間に紀子の右足をはみ、淫裂を太股に擦り付けて動かしていく。
「紀子、もっとして!」百合は、紀子の肌で淫裂を擦りながら、絶頂を迎えていく。
淫裂からは、蜜がたっぷり流れているが、百合はそれでも足りないのか、紀子のヌードを見ながらオナニーもした。

「復讐の病院」第15話 解放

第15話 解放
 
 別荘に戻った真弓は両手が解かれて自由にされた。
勿論、2人はストッキングをかぶっている。
「もう、いいでしょう。こんなに恥ずかしい思いをしたのよ。許して下さい」
「それで死んだ看護婦さんと、あの時の家族が許されると思うの?」
「許されないと思うけど、私だって院長に抗議をしたわよ。私だけでなく清美さんも…。でも、院長は『レイプがあったなんて嘘だ』とメンツ考えてマスコミ対応したわ。それで、あの看護婦1人だけの責任になったのよ」

 「そ、それじゃ、院長も知ってたの?」
「勿論よ。恥ずかしかったけど、私と清美さんの2人でレイプされたことを院長に言ったわ」
「それで?」
「医師達から聞いて知ってると、取り合わなかった。それも犯したんじゃなくて、私達が望んでしてもらったと取り合っても、くれなかった…」再び泣き出した。
さらに「悪いようにしないから、黙っていた方が良いと脅された…」
(そうか、院長は知ってたのか…)新たな真実が真弓から告げられ、復讐の炎が大きく燃えた。
 
 真弓は、その後もビデオに全裸で放尿や拘束具で乳房と淫裂を責められる恥ずかしい姿を撮られ、それは3時頃になって、男性が現れるまで続いた。
現れた男もストッキングをかぶっている。
「真弓さん。さっきのことをもう一度喋って!」真弓は2人に言った事を再び男に告げた。
話を終えると真弓は再び縛られ、3人は奥の部屋で話し合っている。

 「宮園は解放しよう…」
「ええ、私も被害者だと思う」
「でも、手伝った事は事実よ。それに、誰かに喋るかも知れないわ」
「ねえ、レイプビデオで黙らせようか?」
「だめ、私以外とはいやよ!」
「でも、秘密が守れないわよ。他に手があるの?」
「わかったわよ…。でも、本気でしきゃだめだからね」
「あら、やきもちなの?」年上の女がからかう。
「そんなんじゃないわ!」恥ずかしそうに俯いた。
 
 3人は変装したまま真弓の前に現れ、男は衣服を脱いでいく。
「いやよ!」縛られた真弓は逃げ回る。
「これは、秘密を守って貰うための儀式だ!」全裸になった男は、真弓を追いつめて抱きしめた。
「いやよ!」抱きかかえた真弓を、ベッドに寝かせて覆いかぶさり、乳房を掴んで肉竿を淫裂に挿入していく。
「イヤ、入れないで。イヤ~!」しかし、ピストンが始まると、真弓はもう抵抗をやめ、反対に腰を浮かせてピストンの動きに合わせている。
「クシュ、クシュ!」と卑猥な音も出ている。

 「出して下さい。子宮の中に一杯して下さい…」真弓の淫裂はベトベトに濡れている。
「だめよ、中はだめよ。出しちゃダメ!」思わず、若い女が叫んだ。
「お願いです、行かせて下さい。久しぶりに、本気で行きそうなんです…」真弓は恍惚の目で若い女を見ている。
しかし、「だめよ。だしちゃいや!」男はビデオに撮られて興奮していた。
「出そうだ!」
「ダメ、私がしてあげるから」若い女が、抜かれた肉竿を手で擦っていく。
「どう、気持ちいい?」
「ああ、上手になったね」男は真弓の腹に噴射した。
「これじゃ、ビデオにならないわよ!」年上の女が叱った。
「ご、ご免なさい。あの女の中でされるのがいやだったの…」泣きそうに若い女が言い訳する。
 
「ま、仕方ないか、愛する人だもんね。嫉妬は当たり前よね」年上の女に言われて、若い女は俯いたままだ。
「いい、真弓さん。絶対にここであった事を喋らないと約束できますか?」
「はい、約束します」
「もし、喋ったらビデオが公開されますからね」
「誓います!」真弓は秘密を誓った。
「いいですか、真弓さん。これからアパートまで送りますが眠ってもらいますよ。その前に、裸だと恥ずかしいでしょう?」
再び、真弓は両手を解かれて自由にされ、脱がされた衣服を身に付けていく。

 全てを着終えた真弓にコーヒーが渡された。
「飲んで下さい。但し、睡眠薬も飲んでもらうわ。勿論、安全な量よ婦長ならお分かりよね」粉末が渡される。
真弓は3人の前で、口に入れてコーヒーと一緒に飲み込んだ。
「私、バカだった。あの時、院長の言うことを聞かず、警察に訴えれば、あの女性と看護婦は死なずに済んだのに…」
「もう、遅いわよ。死んだ人間は戻らないの!」その通りで、真弓は答えられない。
「それから、部屋の鍵を貸して」真弓は言われたままにアパートの鍵を渡した。

 やがて、真弓は睡魔に襲われて、寝息を立てて寝ている。
「もう、6時か。そろそろ行こうか」3人は真弓を車に乗せると、アイマスクを被せ、両手を縛り、東名高速を東京方面に向かって走った。
2時間掛けて、横川インターチェンジに着き、そこから一般道路を走って、真弓のアパートに付いた時には10時を過ぎていた。
3人は不審に思われないように、両肩を2人で抱きかかえながら部屋まで連れて行き、ベッドに寝かせると、再び車で走り去った。

「復讐の病院」第14話 告白と罰

第14話 告白と罰
 
 さらに、真弓は「みどりさんは、私をレイプする為の囮を演じていたの。それに、死んだ看護婦が犯されるところを、平気でビデオに撮っていた。私にはできなかった…」
「それで、レイプの犯人は誰なのよ?」
「死んだわ。2人が。残ったのは、外科医の南条だけよ」
「嘘を言わないの!」バイブのスイッチが入れられた。
「ヒー。ほ、本当の事です。信じてください…」バイブの唸り音と共に悲鳴があがった。

 「それで、そのビデオはどこにあるのよ?」
「捨てたわ。二度と見れないように、ズタズタにしてから。3人が考えた末のことよ。相手が自殺したから、ショックだったのよ…」沈黙が続き、バイブの唸り音が響いて、根本まで入れられて行く。
「それで、みどりさんは黒川さんを脅迫してた…。妻にしないと、言いふらすって!」その事は2人とも知っていた。

 「本当に、あなたは加わらなかったのね?」バイブによる、ピストンを始めた。
「あ、あ~。本当よ。呼ぶ出す役をしただけです…。私は責任を感じて、あの人が死んだ命日には、必ず花を置いていた…。でも、気が晴れることはなかった…」
(そうだったの、命日に花を置いていたのは真弓さんだったんだ…)
「そんなの、言い訳にしかならないわよ!」泣き声で年上の女性が叫んだ。
「許して下さい…。私もレイプで脅され、呼び出すしかなかったのよ…」泣き出す真弓だ。
 
 「いくら、脅されたとしても許さないわよ。罰を受けてもらうわ」
「いやー。殺さないで下さい!」
「安心して、あんたは殺さないわ。でも恥ずかしい思いをしてもらうわよ」
「そ、そんな~!」
「それに、ここでの事も忘れて貰うわ。もし他に喋ったら恥ずかしいビデオを病院に送り付けてやるわ。それだけじゃないからね、裏にも売るからね」
「喋りません、ここでのことは絶対に言いません!」真弓は言い放つ。

 「そう言っても、信用できないしね。恥ずかしいことをしてもらうわよ。罰としてね」
「お願い、罰は受けますから、他人には絶対に見せないで下さい。お願いします」泣きながら真弓は言う。
「それは、あなたしだいね、とにかく今日1日、ヌードで辱めを受けて。それに、逃げないと約束するのよ」
「はい、逃げません!」真弓は縛ってあったロープが解かれて自由になった。

 真弓は今まで縛られていた両手を見て、全裸であることに気が付き、乳房と絨毛を両手で隠した。
「隠しちゃだめよ、恥ずかしい思いをしてもらう約束よ」赤い顔の真弓は、両手を退ける。
垂れ下がり気味の乳房と、絨毛に包まれた淫裂が露になっている。
 
 「次は、ビデオ出演ね」若い女は、真弓になにやら言いつけると、顔を引き吊らせて真弓は黙って頷いた。
「始めなさい!」合図で真弓がしゃべり出した。
「はじめまして、皆様。公立横川病院の看護婦長をしている前園真弓です。私の魅力的なヌードをたっぷり楽しんで下さい。オナニーで、抜いて下さっても結構です」真弓は乳房を揺らしながら、淫裂を両手で広げた。

 「あら、ヘアでオ○ンコが見えませんか。それでしたら剃りますわね…」ニコッと笑顔を作り、恥丘に生えている絨毛に、ひげ剃り用スプレーを噴射して塗りつけると、絨毛はベットリと肌に密着していく。
真弓は笑顔で「皆さん、お剃りします!」足を開き、震える手でカミソリを下から上へと動かしていく。

 数回動くと淫裂が現れたが、ピンクの黒ずんだ色になっていた。
「ちょっと、やりすぎてオ○ンコが黒ずんでますよね。恥ずかしいわ、真弓!」さらにカミソリで剃って、股間の絨毛は一本たりとも残っていない。
「皆様、真弓のオ○ンコで抜いて下さい…」両手で肉襞も広げていく。
膣の色と同じく、全身もピンクに染まっていた。
 
 「真弓、オ○ンコしたくなっちゃいました。これからオナニーをします」真弓はベッドに仰向けに寝ると、バイブを淫裂に押し込む。
「いいわ、気持ちいい!」バイブのピストンを始め、空いている手は、クリトリスを撫でている。
(き、気持ちいい…)やがて、淫裂からは淫汁が流れ出した。
「真弓、感じてます。お汁がでちゃった。ついでに、お尻にもいれちゃうわ」細身のバイブを肛門に押し込んでいくが「あ、あ、あ~!」自分でも感じていくのが不思議だった。
そして、この痴態もビデオに撮られた。

 ビデオ撮影は30分ほどで終わったが、痴態を撮られた真弓はショックだった。
「お願いです。絶対に他人には見せないで下さい。約束破ったら、私も死にますからね」真弓は泣きながら土下座した。
「約束するわ。他に知っている事はないの?」
「あの病院は腐ってます。看護婦は医師のおもちゃにされて、夜勤の時に相手をさせられます。まだレイプされてないのは3人だけです…。みな犯されてしまいました。私もレイプされて、仕方なく相手をしています…でも言えません。院長が口封じをしているんです…」泣きながら真弓は喋った。
 
 しばらく、沈黙が続いた。
「これから、ドライブに行きましょうか?」
「いや、お願い許して下さい。他人にはヌード姿は見られたくないんです!」
「だめよ、行くのよ!」嫌がる真弓は、後ろ手に縛られ、大きなアイマスクを掛けられる。
「イヤ、行きたくないー!」全裸の真弓は抵抗したが、2人によって車に乗せられた。

 「行くわよ」車が走り出した。
「あら、こっちを見てるわよ」
「お願い、服で隠して下さい!」真弓は叫んだ。
「だめよ、オッパイを見せましょうね」真弓の乳房を下から持ち上げた。
実際には、車の通らない道を走っているのですれ違う事はないが、2人の嘘で真弓は涙を流し始めた。
「許して下さい。あの時は、許してください…」真弓は6年前の事を悔やんだ。
 
 車が停まった。
「大勢が見てるわよ。オ○ンコも見せてあげましょうよ」
「イヤ、やめて!」狂ったように暴れるが、両足を開かされて、淫裂に日差しが当たる。
「見て、皆が驚いてみてるわ。あら、あんなにチンポが立ってる!」
「いや~ー。お願い走って~!」

 「もう少し見せましょうよ」淫裂を指で広げられた。
「覗き込んできたわよ。あなたのオ○ンコを見たがっている」
「走って、お願い、走って下さい!」声を上げ泣いている。
「残念ね。もっと見たい顔をしてるのに…」車が走り出したが、真弓は泣いたままだ。
(死んだ姉さんは、もっと悔しい思いをさせられたのよ)
(お母さんは、あなたのせいで死んだのと同じよ)車は1時間ほど走り、別荘に戻ってきた。

「復讐の病院」第13話 真弓への拷問

第13話 真弓への拷問
 
 車は静岡県に入り、車は沼津で高速から降りて、人気のない寂しい別荘にたどり着くが、真弓の意識はまだ戻っていない。
「婦長の素っ裸でも、見せて貰おうかな?」男の掛け声で、2人の女性は宮園の着ている服を脱がし始めた。
上着を脱がせると、紫色のブラジャーが露になり、豊満な乳房が飛び出している。
辛うじて、乳首は隠されているが乳輪も見える。

 「年甲斐もなく、こんな若いのを付けて」
「歳を取ると、若作りすると雑誌に書いてあったわ」2人の女性は会話をしながら、真弓の上半身を裸にした。
さらに、2人は履いていたスカートのファスナーも外して、パンティ1枚の姿にさせた。
「あら、色っぽいわね。スケスケよ、ほら!」薄い紫のレースからは黒い絨毛がはみ出し、淫裂も見えた。
「歳を取ると、こんなの履くの?」
「そうみたいね」30歳になった真弓は、意識のない中で、最後の1枚も脱がされて、全裸にされ、ベッドに仰向けに寝かされた。
さらに、両手、両足をロープでベッドの足に縛り付けられて、大の字の格好をしている。

 「だいぶ、色が黒いわね」
「使い過ぎよ、きっと」
「だったら、安心してやらせてもらうかな?」
「だめよ。私以外とは、絶対にしないで。今夜、してあげるから」
「そうよ、浮気なんかしたら兄妹でも許さないわよ」
「冗談だよ」苦笑いしていると「ボス、本当はしたいの?」聞かれた。
「ああ、ムラムラとしてきた!」
「それだったら、あっちでして。独身の私には毒だから」
 
 男と若い女性は別な部屋に入り、全裸になって抱き合う。
男は乳房を揉みながら、肉竿を挿入していく。
「ボス…」女が男の肩を抱いて言うと、それに答えてピストンが始まる。
「あ、あ、あ~」喘ぐような声を上げだした。

 それは、隣の部屋の女にも聞こえている。
(始まったみたいね、私にもしてくれる人が欲しいな)その女性はスカートを捲り、パンティを引き下げ、指でクリトリスを弄くり出す。
もう片手は、服を捲り上げてブラジャーのホックを外して、乳房を揉んでいく。
(欲しい、ここに入れて欲しい…)女は息を弾ませながら淫裂を濡らし、その行為は深夜まで続いた。

 次の日、男は朝早く車で出かけて、別荘には真弓を含めて3人の女しかいない。
「さてと、始めようか?」
「ビデオの準備はいいわよ」2人はストッキングをかぶり、真綿を口に入れ、声を変えて身元が分からないようにした。
「これは買ったばかりだから大丈夫よ」衣服にも注意している。
「本当にわからないわ。まるで別人の声よ」2人は怪しい道具をもって、真弓の寝かされた部屋に向かった。
 
 部屋に入ると「解いて!」真弓の意識が戻っていた。
「あら、お目覚めなの。それなら、連絡しないと怪しまれるわね。電話番号は?」と聞く。
「どこの、番号なのよ!」
「病院よ、不審に思われるでしょう?」真弓は(そうだ、連絡しないと)そう思って、病院の電話番号を告げると、言われた通りに電話番号を押していく。

 電話は病院のナースステーションと繋がった。
「もしもし、前園ですが小川さんお願いします…」前園の首には、ナイフが押しつけられている。
「あ、清美さん、私、急用ができて病院を休まなければいけないの。悪いけど後をお願いしますね…」連絡を取った真弓は安心した。

 「そろそろ、始めましょうか!」ビデオカメラが全裸の真弓を撮りだした。
「いやー。撮らないで!」
「住所は、どこなのよ!」ナイフが淫裂に当たる。
「よ、横川市○○区○○町○○丁目○○番地成田アパートです…」上半身裸の姿が撮られた。
「勤務先と、職業も言いなさいよ」
「公立横川病院に勤務してます。看護婦長をしてます…」カメラは、顔から乳房と開いた淫裂を撮している。

 「本題に入るわ。6年前の事を話して!」
「な、何のことなの?」顔を引き吊らせている真弓だ。
「とぼけないで。6年前、病院であった事件のことよ」
「し、知らないわ!」

 「言わないなら、体に聞くしかないわね」別な女が、バイブを真弓に見せつけて、パックリと割れた淫裂に挿入していく。
「イヤ~。こんなの、撮らないで~。お願いよ~!」
「イヤだったら、本当の事を言いなさいよ」
「言うわ、言います!」真弓はしゃべり出した。
 
 「実は、6年前に生意気な看護婦がいました。その看護婦を、3人がレイプする計画を立てているのを、聞いてしまったんです。それを知られて、その3人にレイプされました。しかも、3人は膣の中に射精をしたのよ。私は何回も犯されたわ。アソコが痛くても犯され続けた。そのうえ、写真にも撮られて無理矢理手伝わされたのよ」

 「それで、何を手伝わされたの?」
「呼び出す役目です…」
「あなた、レイプされたからって、他人をレイプする手伝いをしたのね?」
「仕方なかったのよ。写真を病院にばらまくといわれちゃ。あなただって、レイプされた写真をばらまくと言われたら、断れないはずよ」泣き出す真弓だ。

「復讐の病院」第12話 拉致された真弓

第12話 拉致された真弓
 
 テレビや新聞、雑誌がこの事件をとりあげた。
雑誌やテレビが、犯人のようにして由佳を取り上げていたから、由佳は元気がなかった。
内藤が証言して、自分から飛び込んだといくら説明しても、マスコミは生け贄が欲しくて、由佳を犯人と思われる報道をしている。
警察でも由佳は犯人でなく、事故だと会見で言っていたにも関わらずに。

 「ねえ、元気だしてよ」
「ありがとう、紀子さん」紀子は後ろから、由佳の白衣のボタンを外し手を入れて乳房を掴む。
「まだ、ダメよ。後でね」由佳は振り返って紀子に唇を重ねた。
「先輩!」
「今夜の仕事をがんばろう」わざとらしく作り笑いをする。
「はい、先輩がんばりましょう」紀子も作り笑いをした。
そして、事件から1ヶ月も過ぎるとマスコミも報道しなくなり、病院へも、マスコミ関係者は来なくなり、静けさが戻ってきた。

 今日の夜勤は、紀子と由佳で、時計はもう1時を回っていた。
2人は入院患者の様子を見回ってから抱き合う。
「先輩!」「紀子!」2人は唇を重ねてから、白衣のボタンを外していく。
2人はスリップは着てなく、お揃いの白いブラジャーが現れ、乳房の半分が飛び出している。
背中のホックを外し、白衣も脱ぐと、上半身に着ているのは何もなく、パンティ1枚である。

 「先輩!」紀子は由佳の乳首に吸い付く。
「あん!」由佳の体が反り、紀子の頭を抱きしめていく。
紀子は乳房を揉みながら、パンティを下げ、由佳も腰をあげて脱ぎやすくした。
そして、足を交互に動かして、由佳は一糸まとわぬ全裸になり、紀子は薄い絨毛を撫でていく。
「紀子さん!」由佳は紀子の髪の毛を、掻きむしりだす。

 紀子は徐々に頭を下げて、クリトリスの包皮を捲り、舌でなめだした。
「あ、あ、あ~!」体を反らせて由佳は悶える。
紀子は、なおも舌でなめながら、指で淫裂の入り口付近を撫でていく。
由佳は「いいわ、久しぶりだから感じる…」悶え声をあげている。

 紀子はさらに淫裂の襞や膣へと愛撫を繰り返しすと、淫汁が垂れだした。
「先輩、蜜が流れだしました…」
「紀子さん言わないで。恥ずかしい!」それでも、淫汁を流し続けた。
やがて「いく、いくわ!」由佳は動かなくなり、荒い息使いをしている。
紀子は体を由佳に寄せ、乳房と乳房を重ね合わせて抱き合った。
 
 次の日、紀子と由佳は真弓に休暇願いを出した。
「あら、2人同時なの?」
「はい、一緒に旅行しようかと思いまして!」
「仕方ないわね。で、どれくらい?」
「3日間です」
「わかった、ゆっくり楽しんできて。お土産を忘れないでね」
「勿論です」2人は夕方の5時まで勤務を終え、寮に戻った紀子はカバンに衣服を詰めて旅行の準備をしている。

 由佳も同様に準備をして、終わると玄関に向かう。
紀子も急いで玄関に向かうと「あら、紀子さん、休暇なの?」百合が声を掛けた。
「ええ、百合さんは、勤務でしょう?」
「そうなの、いいわね旅行なんて。お土産を忘れないでね。カッコイイ男なんか最高なんだけどな…」
「無理よ、私が貰うから。行って来るわね」2人は由佳が借りたレンタカーに乗って寮から走り出した。

 一方、病院では真弓が、2人の抜けた穴をカバーするために、勤務をしている。
「婦長、大丈夫ですか。そんなに働いて!」婦長代理の清美が冷やかした。
「ええ、まだ若いのよ、働かなくちゃ」笑顔で答えている。
 
 こうして、何事もなく勤務を終えた真弓は、暗い夜道をアパートへと歩いていく。
「ああ、疲れた。8時まで働くなんて、イヤな商売だわ」人通りの少ない夜道で、独り言を言いいながらアパートの前までき来ると、声を掛けられた。
「もしもし、宮園真弓さんでは?」見慣れない男が声を掛けた。
「はい、宮園ですが。なにか?」
「やっぱり、そうでしたか。よかった、これを見て下さい」男はポケットから布きれを取りだして真弓に見せた。

 「これは、何なの?」と叫んだ瞬間、男はその布きれを真弓の口と鼻に押しつけた。
(いやー、誰か来て~!)と叫んだが、口を塞がれているから、声にはならない。
それと同時に、睡魔が襲って(クロロホルムだ…)気づいたが、真弓は意識が遠退いていく。
男は、真弓を抱きかかえるようにして、停めてあった車に向かう。
それを見て、ドアが開き、中から2人が降りてくる。

 3人は、ぐったりした真弓を車に乗せて、暗い夜道を走り出した。
真弓は両手を後ろ手に縛られた。
「これで、逃げられないわよ」女性の声だ。
「高速で飛ばすぞ、意識だけ注意しろよ」運転している男が指図している。
車は市街を走り抜け、東名高速に入ると、制限速度ギリギリで走っていく。

「復讐の病院」第11話 二人目の死

第11話 二人目の死
 
 男は、由佳が仮眠しているステーションに入った。
男はいきなり、由佳のスカートを捲り上げて確認し、白衣のボタンを外しだす。
白衣の襟が開かれてスリップから、淡いピンクのブラジャーが透けて見えている。
男の手はさらに大胆になっていく。

 「いやー!」目を覚ました由佳は、白衣を脱がそうとする男の手を押さえ、顔を見て驚いた。
「氷室さん!」由佳はすかさず突き飛ばしたが、直ぐに氷室は態勢を立て直して襲ってくる。
「いやー!」叫び声をあげ、由佳はステーションから飛び出した。
ボタンの外れた襟を両手で隠しながら、廊下を走り、階段まで走った。

 由佳の全裸しか頭にない氷室は、獲物を追いかける野獣のようだ。
由佳は必死で階段を掛け登るが、氷室はニヤリと笑う。
(上は屋上の行き止まりだ!)氷室は後を追い、由佳は屋上にしか、逃げ道がない。
もう、助けてくれる人もおらず、由佳は屋上のフェンスで「逃げれない!」そう悟った。
 
 氷室は目を輝かせ、ゆっくり近づいてくる。
「来ないで。来たら私、死ぬから!」由佳は、フェンスから、飛び降りるまねをした。
「慌てるな、落ち着け!」氷室はゆっくりと近づき、由佳はフェンスを背中にして脅えていた。
「飯島!」氷室は、由佳を目掛けて飛び込んだ。
すかさず「いや~!」由佳は横に動いた。
「チェッ。失敗か!」氷室はフェンスにぶつかった。

 そして、振り向こうとしたが、氷室はそれができなかった。
氷室は、フェンスから離れて、宙を飛んでいる。
そこで、氷室は自分の状況がわかり「いやだー。死にたくないー!」それが、最後の言葉だった。
「由佳さん!」震える由佳に、どこから現れたか知らないが、内藤が声を掛ける。
それと同時に「何て事に!」真弓が、顔を引き吊らせ、登った階段を降りていく。
 
 錯乱状態の由佳を内藤は必死に押さえている。
もし、内藤がいなければ、由佳も後追い自殺をしていたろう。
「助けに行かないと!」由佳は内藤に肩を抱かれながら、階段を降りていく。

 先に降りた真弓は、ぐったりとした氷室を介護していた。
「藤田さん、どうなの?」
「だめだ。助からない!」
「お願い、助けて!」
「勿論だよ、全力をつくすよ。CT室に運ぶんだ!」氷室は3人によってCTに乗せられた。
 
 内藤はSCANOといわれる画像を最初に撮った。
「だめだ、藤田さん、破裂している!」さらにSCANさせて破裂している部分を撮る。
「だめだ、1人じゃあ無理だ。脳はどうだ?」内藤は寝台を移動させて頭部を集中してSCANを撮るが、どの画像にも、出血を示す斑点が脳内部を占めている。

 「人工呼吸で助けて!」
「分かってるよ」藤田の態度に由佳は怒りを表した。
(なぜ、身内にはこんなに、最後まで尽くすのよ。どうして、さっきはしてあげなかったのよ!)
由佳は再び、先ほど手術を断られた患者の事を思い出す。
(ご免なさい、助けてあげられたのに…)再び由佳はうずくまって、泣きだした。

 懸命の治療にも関わらず、氷室は生きを吹き返す事はなかった。
「もう、だめだ!」藤田が真弓の肩を叩く。
「いやー、死んじゃいや!」真弓は氷室にすがって、泣いている。
暫く沈黙が続いたが「臨終です!」藤田が沈黙を破って、氷室の死を宣言した。
「いやー!」真弓は泣き崩れている。
(ふん、急患は、なんとも、思ってなかったくせに!)ドアの隙間から、そっと様子を見ている影があったが、それには、真弓と藤田も気が付かなかった。
 
 翌日に警察の検証が始まった。
しかし、なぜ根本からフェンスが倒れたか、警察でも解明ができない。
金属で切れば、しっかりと切った後が残るが、それがなかった。
それに、前日までは、しっかりと、フェンスはその役目をしていたのを、入院していた患者が証言している。

 断面は腐食したような断面をし、フェンスの支柱の根本の部分が白くなっていた。
それは、コンクリートが吹き出したようだったが、なぜ、一晩で腐ったか理解できなかった。
そして、これは事故として片付けられてしまった。

 本来なら、科学捜査官に任せなければならなが、警察は嫌っていた。
いや、メンツを保つために、事故としてしまった。

 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 氷室の死を確認して、3人は次ぎの計画を立てている。
「3人目の男は誰かしら?」
「分からない。ただ、宮園真弓が鍵を握っている」
「だったら、宮園真弓を捕らえて、聞くしかないのね」
「残念だけど、それしかないな」
「どうやって、捕らえるの?」
「まだ、計画が立たないんだ。でも、必ずやつの口を割らせてやる!」
「もし、事件に加わっていたとしたら、どうするの?」
「許さないわ。必ず抹殺してやる!」
「勿論だ。許さないよ」
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

「復讐の病院」第10話 急患の見殺し

第10話 急患の見殺し
 
 真弓は、次の日に由佳を呼び出した。
「婦長、なにかご用ですか?」
「実は、今夜も夜勤を、お願いしたいのよ」
「わかりました」笑顔で由佳は婦長室からでていく。
(これで、お仕置きもできる)微笑む真弓だ。

 内科のステーションに戻った由佳は、紀子に今夜も夜勤だと告げた。
「ひどいわよ、連日の夜勤よ。体、壊さないでね」
「ありがとう、紀子さん」今夜は、特別に婦長が由佳と一緒の夜勤になった。

 病院の診察時間を終えて、通院する患者もなく、廊下を見舞いに来た家族が歩いていくだけで、由佳は暇を弄んでいる。
いつもなら、紀子が一緒にいるので話ができたが、今夜は婦長なので、あまり気軽には話せず、2人は黙ったまま本を読んでいる。
 
 その静けさを破って、突然電話が鳴った。
「はい、急患ですね。はい、分かりました。外科医も待機させます!」電話を置いた真弓は「交通事故よ、しかも、かなり重傷みたい。内藤先生と藤田先生に連絡して!」
「はい!」2人の看護婦が、急いで部屋から出ると、遠くで救急車の出す、電子音が聞こえた。
「来るわよ!」
「はい!」技師の内藤と外科医の藤田も救急患者を待った。

 「今回は、かなり、重傷らしいわ」4人が緊張して待っていると、救急車が到着した。
赤色灯を点滅させたまま横付けになり、ドアが開くと血で真っ赤になった患者が、救急隊員によってストレッチャーごと降ろされた。
「急いで、CT室に運んで!」婦長の真弓も必死になっている。

 CT室では、内藤が待っていて、患者をCTに乗せると撮影が始まった。
その間に、救急隊員は事情を真弓に説明していく。
「手術しないとだめだ。内出血がひどい。藤田先生これを見て下さい!」藤田も言われなくても予想はしていた。
顔が、出血で赤らんでいるからだ。

 通常なら、これだけ出血したら蒼白になっていく。
「だめだ、手術は無理だ…」CTの画像を見て叫んだ。
「先生、助けてあげて下さい!」由佳は、泣きながら藤田にすがりついた。
「たとえ、成功したとしても、1人で生きていけない体になる。それに、一生、人工呼吸器を離せない体にもなる。早い話が、植物人間だ。家族の為にも、このまま死んだほうがいい。それに心拍もない…」

 「そんな~。生きるのを、家族も願ってるはずです!」
「くどい!」藤田はすがる由佳の体を払い除け、てCT室から出ていく。
「ひ、ひどい。あんまりだわ!」泣き崩れる由佳を後目に、真弓は呼吸が止まった急患を安置室へ運んでいく。
「行きましょう」泣いている由佳の背中を軽く叩いて、内藤も出ていく。
(許さない、これが横川病院のやり方なの。絶対に許されないわ。こんな病院、無い方がいい!)
 
  安置室に置かれた遺体は、血で汚れた服が脱がされ、警察の検死の準備を始めた。
無言の2人は患者を全裸にすると、腰の部分が砕けていて、変形している。
そして、家族と思われる男性と警官が現れた。

 「美由紀!」男性は、泣きながら死体にすがる。
「なぜ、死んだ!」そう叫ぶ声に(ごめんなさい、助けてやれなくてご免なさい…)由佳は涙を流して自分達のしたことを謝っている。
まともに見れず、由佳は俯いていた。

 警察官は、検死を終えると、家族と一緒に出ていく。
由佳は、一旦自分のロッカーに行ってから、衣服を持ってきた。
「ごめんなさい!」泣いて謝りながら、由佳は自分が着ていた服を、女性に着せていく。
数時間して、葬儀屋が遺体を引き取りに現れて、安置室には誰もいなくなった。

 テーションに戻った2人は無言である。
「そろそろ、見回りを始めるか。元気出して!」真弓は立ち上がって出て行く。
由佳もその後を追って廊下に出た。
 
 この病院は、入院患者が多いので、病棟ごとに、夜勤のステーションが置かれている。
また、巡回は病室の全てを回って、患者の様子を調べながら、記録に残さなければならない。
入院患者の全てを見回ると、2時間近くかかり、それを嫌って、手抜きを行う看護婦もいた。
軽傷な入院患者を無視して、重傷や、家族からの贈り物を貰った患者しか見ないのが、この病院では公然と行われている。
しかし、由佳と紀子の2人は手抜きをせず、必ず全部の入院患者を見回っている。
それが当たり前と考えていたからだ。

 ステーションに戻った2人は、仮眠室のベッドで横になり、いつしか2人は深い眠りに付いた。
しかし、真弓はそっと部屋から出て、待ち合わせた場所に向かう。
「もう、寝てるわ。今がチャンスよ。しっかりやりなさいよ」
「わかっているよ、飯島由佳の処女をいただくか!」ニヤニヤしながら、男性は誰もいない廊下を歩いていく。
その後を、付ける黒い影があるのを、由佳の全裸しか頭にない男は気が付かなかった。

「復讐の病院」第9話 氷室のセクハラ

第9話 氷室のセクハラ
 
 翌日は、8時からの勤務で、夜勤が待っていた。
いつものように、2人は夜間検診で病院を回り、患者の様子を見回っている。
救急の医師控え室まで来ると「い、いやー、やめて!」聞き覚えのある声がした。

 「行こう!」2人は、悲鳴のする医師室のドアを開けた。
すると「助けて!」両手を、後ろに縛られて、全裸にされた百合が助けを求めてきた。
「大丈夫だった?」
「はい。でも、アソコを見られました…。それに、指で触られた…」悔しさで泣き出す百合だ。

 2人は、縛られた紐を解くと、百合は怯えた様子をしながら、男性の顔を見上げ(殺してやる。こんな奴に医師の資格はない!)目は怒りで、ギラギラと輝いていた。
「もういいわ、行きましょう」由佳と紀子は、剥ぎ取られた百合の下着と白衣を拾って部屋を出た。
すると「いいか、俺に逆らうとこうなるんだ。分かったな!」捨てぜりふを吐く氷室だ。

 由佳と紀子は、泣き続ける百合を、誰もいない診察室に入れた。
「服を着ないと、風邪をひくわよ」優しくして、由佳は脱がされた衣服を、百合に着せていく。
そして、白衣を着終えて、看護婦の姿になり、落ち着いたのを確認してから「どうしてあんな事になったの?」と尋ねた。
「私、注意したの。あいつ、意識のない若い女の病室に入って、服を脱がせて、オッパイとアソコを丸だしにして、あれしてたのよ!」

 「あれって、なにを?」
「オナニーよ。私がそれを注意して、患者の服を直したのよ。そうしたら、怒って、あそこに連れ込まれて『お前でやらせろ』と裸にされて…」泣き出す百合だ。
(酷いわ。こんな病院、早く潰さないと…)
(許せない。一体、人権を何だとおもってるのよ)怒りが2人にも伝わった。

 2人は、落ち着いた百合をステーションまで送ってから「ひどい、こんな事許されるの?」「許されたら、あいつを、殺してやる!」2人は、話し合いながら、ステーションに戻った。
しかし、ステーションに戻っても、紀子と由佳は、怒りが収まらない。
「絶対に許さない。私もパンツまで脱がされてアソコを触られたんだから」
「そうだったわね…」頷く由佳だ。
 
 その夜は、救急患者も運ばれることもなく、静かであった。
氷室は、当直にもかからわず、ビールを飲んでいる。
「氷室さん、お酒はダメです!」氷室がビールを飲んでいるのに気づいた真弓が注意した。
「今日は飲みたいんだ。看護婦にバカにされたし、悔しくて!」氷室は事情を説明したが、それは、自分を正当化しようと、言い訳に過ぎない。

 「なんだ、そんなことなの。セックスしたかったら、私に言えばいいのに…」
「わかってるよ。あの若い患者を見たら、我慢できなくなったんだ」
「やっぱり、若い子じゃないとダメかしら?」
「ああ、木川か飯島が最高だよな。ほら、思っただけで立ってくる」氷室はズボンのチャックを降ろして、そそり立った肉竿を出して見せた。
 
 「2人は無理よ。どちらかにして。そんなら、手伝うわよ、6年前と同じく」
真弓は、その逞しくそそり立つ肉竿を擦りながら「入れて…。今夜は寂しいの…」白衣の裾を捲り上げて、自分の淫裂に押し込んだ。
「いいのかい?」
「行かせて。今夜も中に出して…」氷室に馬乗りになって、真弓は腰を上下に動かしていく。
「真弓さん、オッパイもいいかい?」
「氷室さんの頼みなら、いいわよ」氷室は乱暴に白衣のボタンを外すと、乳房が露になっている。

 氷室は真弓の乳首に赤ちゃんのように吸い付く。
真弓は「ねえ、木川紀子は私の一番可愛い子なの。だから、飯島由佳にしない。最近、私を避けてるみたいなの。恩知らずな子なのよ」
「由佳か、まだ処女だよな。真弓さん、手伝ってよ。あの子とやりたい」
「お仕置きも、手伝ってね」そして、2人は喘ぎ声をあげながら快楽を味わい氷室も絶頂を迎えた。
「出すよ、真弓さん」
「安心だから、出してもいいわ」氷室は真弓の子宮の奥に、痙攣しながら、精液を噴射をした。
 
 (許さないぞ、氷室。飯島由佳を犯す前に、お前がこの世から消えるんだ。宮園真弓、お前も事件の関係者だったのか…。必ず、お前達を殺して、仇をうってやる!)
当直室を覗いている黒い影に、楽しんでいる2人は知る由もなく、やがて、黒い影は薄暗い廊下に消えた。
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