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「悪夢の後に」第4話 再会

第4話 再会

 始めは幸恵も乗り気ではなかったが、和宏のまじめな事がわかると心を開くようになってはいたが(私は散々レイプされた体だし…)過去が気になって、綾子が考えたようには、なかな進まない。

 「先生。今度の休みには河原でバーベキューでもしませんか?」
「いいわね。たまには野外もいいわ」
「あいつにも、手伝わせるわね」

 「あいつって?」
「雅治よ、暇だからこき使ってやるの」
「いいのかしら、そんな事を頼んでも?」
「私なら大丈夫よ。なんて言ったって、弱みを知っているから」綾子は電話を掛け「雅弘、今度の休みに付き合って欲しいの」もう完全に尻に敷いている。

 「先生、大丈夫だって。それに友達も手伝うそうよ」受話器を置くと話す。
「和宏さんは大丈夫なの。勝手に決めても?」
「兄貴なら大丈夫よ。先生の名前を出したら直ぐ来るわよ」
「そんな事言って!」顔が赤らむ幸恵だ。

 そして、日曜日に幸恵達は近くの河原でバーベキューを始めた。
「兄貴、うまくやってよ。見せ所なんだからね」
「なに言ってるんだよ。お前こそうまく料理しないと、嫁の貰い手がないぞ」2人が話をしていると「綾子さんならいくらでも嫁の貰い手がありますよ。あの元気ですから」向井が言う。

 「綾子が好きか。あんなじゃじゃ馬だけども?」
「じゃじゃ馬じゃ、ありません。しっかりしてます」向井は照れながら和宏に言い(そうか、綾子とこいつはうまくいくかもな…)自分の立場を忘れて、和宏と向井は準備をしていく。

 「兄貴、準備はいいの?」
「こっちはいいよ」
「先生、焼くわよ」
「私もやるわよ」久しぶりに楽しむ幸恵だ。

 その隣では、釣りをしている人々がいた。
「雅弘、釣り道具を持ってきたわよね?」
「ああ、持ってきたよ」
「手伝ってくれないかしら。私初めてなの」
「綾子さんのためなら喜んで手伝うよ」綾子は向井に手を握られて釣りをしていく。

 「幸恵さんもしてみませんか、僕がお手伝いしますから」
「いいんですか。初めてなんですよ?」
「綾子だって初めてだから平気ですよ」幸恵も和宏に抱かれるように手を握られている。
(暖かい、和宏さんの手が暖かい!)幸恵は和宏も暖かさが優しく感じられた。

 「幸恵さん。また釣りをしませんか?」
「私は構いませんが、仕事はどうなさいます?」
「また来ます。綾子の監視もしないといけないし。あれでも気弱な子なんですよ」

 「あら、妹さん思いなんですね」
「そりゃ、そうですよ。たった1人の妹ですからね」
(優しい人だわ。この人となら一緒になってもいい。でも、私には…)過去の事がまた思い出され、不安な顔になるのを堪え、幸恵は和宏と話している。

 「雅弘、見て。先生が兄さんとラブラブだよね」
「そのようだね、綾子さんも俺とラブラブしない?」
「バカ言わないで。まだあなたは子供よ。後10年は待たないとね」
「ひどいな。そんなことはないよ」雅弘も綾子と一緒に楽しんでいた。

 幸恵が和宏と付き合うよになってから、もう3ヶ月も過ぎ「先生、また兄貴が来たわよ」綾子に冷やかされて、2人は診察室で話し合い幸恵の心も次第に明るくなっている。
幸恵と和宏は誰もいない診察室に入り、2時間ほど話をしてから出てくる。

 「綾子、先生を頼むよ」
「あら、もう帰るの?」
「親父も元気がなくなったから、手伝わないといけないしな」そう言って和宏は帰った。

 「先生、兄貴とはどこまでなの?」
「どこまでもないわよ。普通なんだから」
「へえ、エッチはしないの?」
「できないわよ。そんな、いやらしいことは!」

 「だったら、今夜確かめるわよ、お風呂で」
「構わないわよ。本当なんだから」誰もいない診察室で話をしてから宿舎に帰ると「先生、お風呂沸いたわよ」綾子が声を上げる。

 「ありがとう、今夜も一緒に入ろうよ」
「勿論よ。エッチしたか確かめないと」幸恵と綾子は服を脱ぎ、下着も脱いで全裸になった。

 「先生、確かめるわね」綾子は幸恵の体の隅々まで調べて「ホントだわ。兄はインポかしら、セックスもできないなんて…」
「綾子さん、私達はまじめな付き合いよ。セックス何かしないわよ」返って顔を赤らめる幸恵だ。

 「先生。ダメよ、もっと色気を使って誘惑しないと」綾子は胸に石鹸を塗り、幸恵の背中に擦りつけていく。
「わかったわ、今夜してあげる」
「先生!」2人はお互いの体を洗い終えると、幸恵のベッドに倒れて行く。

 綾子はいつものように、幸恵の淫裂のを撫で、クリトリスも撫でると「あ、あ、あ!」腰を浮かせて悶え声を上げていく。
(気持ちいい。和宏さんとしているみたい…)乳房を揉みながら、淫裂を綾子に愛撫されていると「か、和宏さん。もっとして!」小さな声で言った。

 (先生が、兄貴の名前を言った!)綾子が指の動きを早めると「欲しい、和宏さんもっと欲しい!」妄想と現実の区別が付かなくなっている。
(先生、いいわよ。兄貴と思って行っても)指が二本になって動き出し「あん、あん、あん!」淫裂から溢れた淫汁がシーツを濡らしていく。

 その後、体勢が入れ替わり、綾子も幸恵の指で悶え声を上げていく。
(欲しいわ。私も誰でもいいから欲しい…)綾子の脳裏には雅弘が浮かんび(雅弘でもいいわ、行きたいの)雅弘の顔を思いながら乳房を揉んで「いいわ、いいわ!」綾子も淫汁を流して悶えている。

 翌日、綾子と幸恵はいつものように診療所で診察をしていると電話が鳴った。
「もしもし、診療所ですが?」綾子が受話器を取ると緊張した顔になって「先生、急患です。容態を聞いてください」綾子は受話器を幸恵に渡す。

 「変わりました。私がここの医師ですが…」幸恵の顔も強ばっている。
「わかりました、お待ちしてます」受話器を置くと「綾子さん、急患が来るからね。嘔吐と39度の発熱ですって!」

 「風邪ですか?」
「診察してからでないと、わからないわ。とにかく、準備だけはしてね」
「直ぐやります」綾子は待合室の患者に急患が来る事を告げ、待つように話すと「私らは構わないよ。とにかく急患を先にしないと」村民も好意的だ。

 電話が鳴ってから30分ほどで、患者が運ばれてきたが、まだ小学生だ。
「綾子さん、胸を捲って!」綾子は急いで服を捲り上げ、その胸に聴診器を押し当て、診察していく。

 「ここは痛くない?」
「痛くない…」元気ない返事が返ってくる。
「ポン、ポン」指で腹や胸を軽く叩いていくと、その子の担任らしい女性が心配そうに側で見守っている。

 「風邪です、夏風邪ですよ。夜は冷えますから注意して下さい。薬も出しますから飲ませて下さいね。綾子さん、解熱剤を打つから注射の用意して!」幸恵は綾子に注射を準備させて子供に打った。

 その後、薬も処方して急患の子供は帰った。
「先生、急患は遊びに来た子だぞ」待合室の老人が言い「遊びって?」尋ねる幸恵に「やだな、林間学校よ。ほら、夏休みになると都会から小さい子が来るのよ。全員で」綾子が説明している。

 「ああ、林間学校ね。じゃ、母親でなく先生だったんだ!」
「そうよ、先生も大変よね。生徒の面倒を見なければいけないんだから」
「仕方ないわよ、仕事だから。私だってやっているでしょう?」
「そうね。先生も早く、あんな子を産んだ方がいいわよ」
「綾子さん、冷やかさないの」2人は待合室にいた患者の診察と治療を再開した。

 それから数日後、診療所に風邪で運ばれた子の親からお礼の電話があったが「医師として当然の事ですから」素っ気なく返事をする幸恵だが、親は礼を言っている。
「いいえ、そんなわざわざお越しにならなくても…」返って恐縮する幸恵だ。

 受話器を置くと綾子に「来週に来るんだって!」と話した。
「えっ。わざわざ来るの、こんな田舎に?」
「今度は夫婦で休日を楽しみたいんだって!」
「金持ちは違うわね。こっちは休み無しで働いているのに」
「文句は言わないの、綾子さん!」2人は不満を抱えながらも診察を始めた。

 そして、子供が世話になった母親が診療所を訪れたが「石川理恵と申します。このたびは大変子供がお世話になりまして…」まだ若い女性だった。
「そんなに礼を言われると困ります」理恵はそれでもお礼にと、プレゼントを置いて帰った。

 「困るわね、こんな事されたら」綾子はそう言いながらも袋を開けて「あら、コーヒーよ。ちょうどいいわね」「だめよ。あけちゃうなんて!」幸恵が制したが、綾子はもう開けてしまった。

 その後も、理恵は夫と一緒に診療所を訪れた。
「お忙しい所申し訳ありません。子供がお世話になりまして…」
「いいえ、仕事ですから…」顔を見合わせた幸恵は一瞬にして顔色が青ざめた。

 「申し遅れましたが石川と申します」女性が名乗ると「酒井幸恵です」幸恵も名乗るが声は震えている。
「酒井幸恵さんですか?」石川は暫く考えて思い出した顔になり(そうか、こんな所にいたのか…)笑顔になって「本当にお世話になりました。今後もよろしくお願いします」目がギラギラ輝いている。

 「いえ、こちらこそ」怯えて小さな声で言う幸恵に「あなた、せっかくだから2人を夕食に招待しましょうよ」「それはいいね。ぜひ、おいで下さいよ」誘う石川だ。
「でも、仕事がありますから…」あくまで拒む幸恵に「仕事が終わればいいんでしょう、5時からなら自由ですよね?」

 「それはそうですが…」
「でしたら、おいで下さい。お礼がしたいし」
「私独りだけというのは、ちょっと…」

 「あら、気が付きませんでした。勿論看護婦さんも一緒にですよ」
「いいんですか。私も一緒で?」
「勿論です、ぜひ、お越し下さい」
「わかりました。仕事が終わったらお伺いします」綾子は勝手に決めてしまったが(イヤよ、行きたくない。そんな所には…)黙ったままの幸恵だ。

 「お出でをお待ちしてますよ、幸恵さん!」2人が帰ると「先生、私の車で行きましょうね」幸恵を後目に燥ぐ綾子だ。
「わかったわ。とにかく仕事が終わってからよ」
「はい、先生!」2人はいつものように仕事をしていく。

 そして、仕事を終えると綾子の運転する車で別荘に向かう。
「金持ちは違うわね。こんな所に別荘だなんて」
「それはどうかしら。貸し別荘かもよ」話をしていると、別荘が見えてきた。

 「あそこみたいね」
「そのようよ」綾子は石川に言われていた通りに車を停め「ここよ、間違いないわ」ドアを開けて中に入ると「お待ちしていました」妻の理恵が出迎えた。

 「お招き頂きありがとうございます。今夜はお世話になります」幸恵も挨拶をして中に入ると「よくお出で下さいました」石川が中にいる。
「さあ、こちらへどうぞ!」2人はテーブルに座わって理恵の作った料理を食べていく。

 「酒井さん、こんな所で合うなんて運命ですかね」いきなり石川が口を開いた。
「あなた、知り合いだったの?」
「あれ、言わなかったかな。女医の成り立てがやめた事を…」
「ああ、あの事ね。突然、病院から消えた女医さんね、その方が幸恵さんなの?」

 「そうだよ、将来を約束されていたのに、大東大学と縁を切ったんだからね」石川が幸恵を見ながら言うと「先生、そんなに有名な大学出身だったんだ!」綾子も驚いた。
「本当よ、でも、訳があったの。今は言えないけど…」呟くように言う幸恵だ。

 「とにかく、食べましょうよ、話をしながらでいいから。冷めたらまずいし」
「そうだね。幸恵さん、食べてくださいよ」
「はい、頂きます」ワインも出され、それを飲みながら食べるが(知られてしまった…。ここを知られたら、また脅されるかも知れない…)これからの事に怯えながら出された料理を食べていた。

 「あなた、教授に幸恵さんの事言わなくていいの?」
「そうだよな。教えないといけないよな。あとで連絡するよ」
「幸恵さんも楽しみでしょう、恩師と再会だなんて!」
「はい、楽しみです」(よけな事しなくていいの。このままでいいのよ!)迷惑がる幸恵だ。

 幸恵と綾子は、次々と出された料理を食べて9時近くに宿舎へ帰った後、石川は理恵と話し合っていく。
「あなた。あれが、変態女医なんだ。セックスが好きだという女医なのね?」
「そうなんだ。裸になるのも好きなんだよ」

 「したいでしょう。あんな若い子となら」理恵は石川の股間を撫でだす。
「勿論さ。チャンスがあったらセックスを…」石川も理恵のスカートの中に手を忍ばせ股間を触っていく。

 「やってもいいわよ。でも、私の監視付きが条件よ」
「いいんだね、オ○ンコしても?」
「いいわよ。その代わり、今夜は私のお腹に一杯頂戴ね」
「わかっているよ」石川夫婦は全裸になって抱き合った。
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