「全裸のアタッカー」第3話 Vリーグ
第3話 Vリーグ
それから数日後に、Vリーグが始まった。
初日は、スーパーチェーンの大手ダイユーで「ファイト!」円陣を組み、気合いを入れる日川電気だ。
「ピー!」主審が笛を吹き、試合が始まった。
「そうれ!」日川の応援団が、サーブする事に、歓声を上げていく。
だが、スパイクが決まらない。
オレンジのユニフォームが壁を作り、ことごとくブロックされている。
「信子、このままじゃだめだわ。時間差を使わないと…」
「わかったわ。おとりは私よ」エースの歌子が、おとりをかって出た。
「いい、行くわよ!」康子は時間差の攻撃のサインを出した。
「ピー!」主審の笛でダイユーがサーブし、美雪が拾い、信子がトスする。
「行くわよ!」歌子がジャンプした。
だが、トスが流れて「そ、そんな!」ダイユーのブロックを通って、新人の真理がスパイクした。
ボールは「ボーン!」と音を立てて、コートの床を叩いた。
「そんな馬鹿な!」全くの新人に、かき回されたブロックだ。
「何やっているんだ、ど素人に!」ダイユーの監督が怒鳴っている。
だが、この時間差が、面白いように決まって「ピー!」第1セットを日川電気が取った。
「考えたな、2セット目は厳しいぞ。真理もマークされるからな」監督は指示して行くが、それは気休めに過ぎなかった。
第2セットが始まると、ダイユーは一気に攻勢に出て「ダイユー、ダイユー!」館内に応援団の大合唱が響いている。
日川は、必死にブロックしていくが、実力の差がもろに出ている。
必死に康子がサーブを拾い、信子がトスして歌子がスパイクするが、相手もそれを打ち返して、じりじりと点差が開き、ダイユーが2セット目を取った。
その後は、試合にならなず、一気に進んで、もうマッチポイントだ。
「そうれ!」ダイユーの応援団の大合唱の声に、サーブが日川のコートに落ちた。
「ピー!」主審が笛を吹き、ダイユーの勝利を宣言する。
「1セットしか、取れなかったか…」日川の幹部達は考え巡らせていた。
試合で負けたのを知った取締会は、早速会議が行われた。
「バレーボール部は廃部にした方がいい。4億の金は無駄だ」
「いや、残した方がいい。日成自動車を見ろ。カルロスは野球部とサッカーを残して企業イメージを高めたぞ」
「そんなのは日川と関係ない。ここは電気の日川だ、自動車じゃない!」激論が交わされている。
バレーボール部の運営には、年間4億円が掛かるが、それが無駄か、有効かの判断は、企業側が判断するしかなかったからだ。
取締会では、Vリーグの成績を見て決めることに決まったが、日川はなかなか勝てなかった。
実業団チームでもなかなか勝てず、オリンピックや国際大会に、選手を送り込んだのが信じられないくらいだ。
Vリーグも前半が終わると、国際大会が行われ、日川からは5人が全日本に選ばれた。
「いいか、ここは全日本だ。甘えは許さないからな!」全日本の監督は金ヶ崎製薬の黒岩だ。
黒岩は歌子達日川の選手を食い入るように見て「いい体だ。バレーにはもってこいだな」黒岩は歌子の全身を撫でていく。
「セクハラです。やめて下さい」
「セクハラ…。これがか、こんなのは何でもない。セクハラはこう言うことだ!」事もあろうか歌子のユニフォームを捲って手を入れた。
「や、やめて下さい!」歌子は叫ぶが、容赦なくブラジャーを捲って乳房を掴んだ。
「わかったか。これが、セクハラだ!」
「は、はい。わかりました…」大粒の涙を流しながら、黒岩に両乳房を揉まれて、歌子が済むと今度は信子の番になった。
「許して下さい!」叫ぶが、信子も両乳房を掴まれ「わかったな、これが全日本のやり方だ」黒岩は全日本監督の肩書きをいいことに、康子の乳房も掴んで揉んだ。
(いや、こんなのいやー!)涙を流しながらも、全日本のチームに残りたい一心で、黒岩のされるがままにさせた。
その後、新人で選ばれた、真理と美雪も乳房が掴まれ「ゆ、許して!」生まれて初めて、異性に乳房を掴まれた、美雪と真理は泣き崩れた。
「根性ないな。これでも、全日本の選手か!」黒岩はやっと手を退け「いいな、こんな事で泣くようだったら、全日本から去れ!」日川の部員を前に、言い放つ黒川だ。
(負けないわ。あんなやつに、絶対負けない!)黒岩への憎悪を募らせる、歌子達日川の選手だ。
そして、国際大会が始まった。
初回は中国で、全日本は金ヶ崎の部員を主体に挑むが、中国に圧倒されている。
「大林、三谷、それに福田。お前達の出番だ!」メンバーチェンジが行われ、今度は金ヶ崎に変わって、日川が主体になっている。
(時間差よ!)康子のサインで信子はトスを流し、歌子と見せて、美雪がスパイクしていく。
「ビシー!」ボールが、中国のコートに叩き付けられた。
こうして、第1セットは日本が取った。
「でかしたぞ。でも、次はそうはいかないからな」黒岩は2セットは金ヶ崎選手を主体に挑んだ。
だが、強敵の中国に、ことごとくブロックされ、スパイクが決められていく。
メンバー交代などをしたが、流れを変えれず、結局負けてしまった。
「強いわ。さすが中国ね…」初めて、全日本のユニホームを着た美雪と真理は、実力の違いに、ため息をついている。
国際試合が終わると、Vリーグが再開された。
日川電気は、相変わらず勝ち星に恵まれず、3勝しか上げられず、実業団リーグへ転落する恐れさえでてきた。
この結果は、取締会でも当然議題に上がって「名誉の撤退といくしかないか」「バレー部は我が社の顔だ。顔を潰して、社員の志気が上がるはずかない!」意見はまっぷたつに分かれた。
「今度のリーグ戦でだめなら廃部だ。選手にも伝えておけ」社長が決断し、それはすぐに部員にも伝わった。
「次のリーグで勝てばいいのね」康子は部員に気合いを入れていくが志気は高まらない。
(見つからなかったら、引退しかないのね…)部員達は諦めて練習している。
練習に、気が入らないので、結果はすぐにでた。
7月のVリーグが始まったが、やはり日川は勝てない。
歌子や真理が必死に頑張るが、だめで、1勝もできず史上最悪の結果となった。
「廃部ね。これで終わりだわ」試合会場から去る日川部員は、皆が俯いていた。
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それから数日後に、Vリーグが始まった。
初日は、スーパーチェーンの大手ダイユーで「ファイト!」円陣を組み、気合いを入れる日川電気だ。
「ピー!」主審が笛を吹き、試合が始まった。
「そうれ!」日川の応援団が、サーブする事に、歓声を上げていく。
だが、スパイクが決まらない。
オレンジのユニフォームが壁を作り、ことごとくブロックされている。
「信子、このままじゃだめだわ。時間差を使わないと…」
「わかったわ。おとりは私よ」エースの歌子が、おとりをかって出た。
「いい、行くわよ!」康子は時間差の攻撃のサインを出した。
「ピー!」主審の笛でダイユーがサーブし、美雪が拾い、信子がトスする。
「行くわよ!」歌子がジャンプした。
だが、トスが流れて「そ、そんな!」ダイユーのブロックを通って、新人の真理がスパイクした。
ボールは「ボーン!」と音を立てて、コートの床を叩いた。
「そんな馬鹿な!」全くの新人に、かき回されたブロックだ。
「何やっているんだ、ど素人に!」ダイユーの監督が怒鳴っている。
だが、この時間差が、面白いように決まって「ピー!」第1セットを日川電気が取った。
「考えたな、2セット目は厳しいぞ。真理もマークされるからな」監督は指示して行くが、それは気休めに過ぎなかった。
第2セットが始まると、ダイユーは一気に攻勢に出て「ダイユー、ダイユー!」館内に応援団の大合唱が響いている。
日川は、必死にブロックしていくが、実力の差がもろに出ている。
必死に康子がサーブを拾い、信子がトスして歌子がスパイクするが、相手もそれを打ち返して、じりじりと点差が開き、ダイユーが2セット目を取った。
その後は、試合にならなず、一気に進んで、もうマッチポイントだ。
「そうれ!」ダイユーの応援団の大合唱の声に、サーブが日川のコートに落ちた。
「ピー!」主審が笛を吹き、ダイユーの勝利を宣言する。
「1セットしか、取れなかったか…」日川の幹部達は考え巡らせていた。
試合で負けたのを知った取締会は、早速会議が行われた。
「バレーボール部は廃部にした方がいい。4億の金は無駄だ」
「いや、残した方がいい。日成自動車を見ろ。カルロスは野球部とサッカーを残して企業イメージを高めたぞ」
「そんなのは日川と関係ない。ここは電気の日川だ、自動車じゃない!」激論が交わされている。
バレーボール部の運営には、年間4億円が掛かるが、それが無駄か、有効かの判断は、企業側が判断するしかなかったからだ。
取締会では、Vリーグの成績を見て決めることに決まったが、日川はなかなか勝てなかった。
実業団チームでもなかなか勝てず、オリンピックや国際大会に、選手を送り込んだのが信じられないくらいだ。
Vリーグも前半が終わると、国際大会が行われ、日川からは5人が全日本に選ばれた。
「いいか、ここは全日本だ。甘えは許さないからな!」全日本の監督は金ヶ崎製薬の黒岩だ。
黒岩は歌子達日川の選手を食い入るように見て「いい体だ。バレーにはもってこいだな」黒岩は歌子の全身を撫でていく。
「セクハラです。やめて下さい」
「セクハラ…。これがか、こんなのは何でもない。セクハラはこう言うことだ!」事もあろうか歌子のユニフォームを捲って手を入れた。
「や、やめて下さい!」歌子は叫ぶが、容赦なくブラジャーを捲って乳房を掴んだ。
「わかったか。これが、セクハラだ!」
「は、はい。わかりました…」大粒の涙を流しながら、黒岩に両乳房を揉まれて、歌子が済むと今度は信子の番になった。
「許して下さい!」叫ぶが、信子も両乳房を掴まれ「わかったな、これが全日本のやり方だ」黒岩は全日本監督の肩書きをいいことに、康子の乳房も掴んで揉んだ。
(いや、こんなのいやー!)涙を流しながらも、全日本のチームに残りたい一心で、黒岩のされるがままにさせた。
その後、新人で選ばれた、真理と美雪も乳房が掴まれ「ゆ、許して!」生まれて初めて、異性に乳房を掴まれた、美雪と真理は泣き崩れた。
「根性ないな。これでも、全日本の選手か!」黒岩はやっと手を退け「いいな、こんな事で泣くようだったら、全日本から去れ!」日川の部員を前に、言い放つ黒川だ。
(負けないわ。あんなやつに、絶対負けない!)黒岩への憎悪を募らせる、歌子達日川の選手だ。
そして、国際大会が始まった。
初回は中国で、全日本は金ヶ崎の部員を主体に挑むが、中国に圧倒されている。
「大林、三谷、それに福田。お前達の出番だ!」メンバーチェンジが行われ、今度は金ヶ崎に変わって、日川が主体になっている。
(時間差よ!)康子のサインで信子はトスを流し、歌子と見せて、美雪がスパイクしていく。
「ビシー!」ボールが、中国のコートに叩き付けられた。
こうして、第1セットは日本が取った。
「でかしたぞ。でも、次はそうはいかないからな」黒岩は2セットは金ヶ崎選手を主体に挑んだ。
だが、強敵の中国に、ことごとくブロックされ、スパイクが決められていく。
メンバー交代などをしたが、流れを変えれず、結局負けてしまった。
「強いわ。さすが中国ね…」初めて、全日本のユニホームを着た美雪と真理は、実力の違いに、ため息をついている。
国際試合が終わると、Vリーグが再開された。
日川電気は、相変わらず勝ち星に恵まれず、3勝しか上げられず、実業団リーグへ転落する恐れさえでてきた。
この結果は、取締会でも当然議題に上がって「名誉の撤退といくしかないか」「バレー部は我が社の顔だ。顔を潰して、社員の志気が上がるはずかない!」意見はまっぷたつに分かれた。
「今度のリーグ戦でだめなら廃部だ。選手にも伝えておけ」社長が決断し、それはすぐに部員にも伝わった。
「次のリーグで勝てばいいのね」康子は部員に気合いを入れていくが志気は高まらない。
(見つからなかったら、引退しかないのね…)部員達は諦めて練習している。
練習に、気が入らないので、結果はすぐにでた。
7月のVリーグが始まったが、やはり日川は勝てない。
歌子や真理が必死に頑張るが、だめで、1勝もできず史上最悪の結果となった。
「廃部ね。これで終わりだわ」試合会場から去る日川部員は、皆が俯いていた。

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